~特命報道ツイセキより~ 大倒産時代の始まりか?
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中小零細企業の経営者の皆さま
こんにちは!
一般社団法人
キャッシュフロー経営入支援協議会
代表理事
『キャッシュフロー経営導入支援パートナー』
丸山一樹です
私がクライアント先に経営支援を始めると
決まって次の様な経営課題が表面化します。
1.会社のお金の流れが見渡せずモヤモヤとした
不安を抱えている
2.社長と社員との経営視線の違いから来る持って
行く場のない不満を抱えている
3.会社の存在理由や理念の言語化がなく
又は独りよがりで判断基準があいまい
思い当たる節がありませんか?
また、これらはキャッシュフロー経営を導入する過程で
少しずつ解決する事に気がつきました。
私達のキャッシュフロー経営の定義は
『会社のお金の流れを見渡せて、ビジョン実現
を可能とする経営能力』
です。
本ブログでは、キャッシュフロー経営の事例を
ご紹介して行きます。
少しでもお役に立てば幸いです。
(パソコン画面で読ん頂けると読みやすいです)
■前回のブログBS放送 日経プラス9
コロナ明け景気回復なのになぜ… 倒産増加
ゾンビ企業退出で日本再生?【日経プラス9】
(2023年6月8日)
の動画を解説しました。
https://cashflow-msc.com/blog-e/what-about-bs-news/
今回は関西ニュース「特命報道ツイセキ」
大倒産時代の始まりか”ゼロゼロ融資”の終了で
中小企業は悲鳴さらに…物価高と円安で「値上げ
や価格転嫁できない」で読み解きます。
*動画は10分位なので是非視聴してみて下さい
ニュースの動画は2022年の上半期なので
ちょうど1年前で今との比較がイメージ出来ます
物価高と円安で値上げ・・でも価格転嫁出来ない
丁度1年前から、この現象が出始めたのですね。
(物価とは一部の価格で、日銀が目標としている
物価2%上昇とは違います。もし日銀の目標が
達成しているなら賃金上昇が始まり、金融緩和は
停止しています。
”一部の価格”が正しい表現です)
本ブログでは、価格上昇と表現します。
倒産件数が上昇気流に乗り始めた22年上半期
コロナのゼロゼロ融資で、2020年、21年は
コロナ前の倒産件数(大体年8,000件)より
低く抑えられたようです。
コロナが無ければ、この様な融資は存在せず本来
なら運転資金が行き詰って倒産している会社も
カンフル剤を打って生きながらえている会社も
多数あります。
そんな中、米中対立やまさかのウクライナ侵攻で
燃料・資料・原材料高。
国の無策なエネルギー対応で電気代高騰!
ただ、アベノミクスの効果で完全失業率は3%を
切っています。
これは、専門家からすると完全雇用の様です。
とすると、業種や地域、会社によっては
「人手不足」が深刻になり、時給を上げて
人手を確保しないと立ち行かない会社もあります
それで、値上げを出来ないならば利益が減り
キャッシュフローで通常の返済が厳しく、
ゼロゼロ融資の利払いや元本返済の時期が到来
すると資金繰りが行き詰まり大倒産時代が
やって来ると言うのが、番組の見方です。
図にするとこんな感じです。
まるで3重苦ですよね。
値上げ(価値提供)をするか価値分析をするか?
私達の日常でもガソリン代が上がり、スーパーで
諸々の商品の価格が上がっています。
最近、理髪店も10%位上がってました。
だからと言って、ガソリン買わない、髪切らない
分けにはいきませんね。
当然、毎日食べなければなりません。
ですから、企業も値上げをして健全な賃金上昇を
伴う物価上昇(インフレーション)になるべき
です。
動画の中で運送会社の社長が『大体コスト上昇は
20%位ですかね~』
帝国データバンクの調査員が
『値上げ出来ないんですか?』
社長『それをやると現状価格でやっている所に
仕事を持って行かれるので仕事がなくなる』
これは、持久戦で相手が疲弊して潰れるのを
待つ戦法でデフレから抜け出していない証拠です
またバックをハンドメイドで製造・販売している
社長は、『金具などは軒並み価格上昇している
出来るのはシルクの部分を他の材料にする事
それよりも、小さな部品屋さんが廃業する方が
怖い』
と言っています。
本当にそうですよね。
ただ、この社長の言葉にヒントもありました。
解決策1 価格上昇分は堂々と値上げする
たまに、値上げの理由を発信している商品も
見ます。
原材料や半導体不足による価格上昇。
これは、国民的合意が出来ているので
やりやすいし、価格が落ち着いたら下げる事を
約束すれば信用度は上がりますね。
さすがに上げっぱなしは信用されませんし、
いつかバレます。
ここでは、上記の図に対し正直に3%値上げした
場合を示します。
20%はムリでも3%位なら出来ませんか?
結果、粗利=固定費となり収支トントン。
赤字は止まります。
解決策2 価値分析を徹底する!
上述した
バックをハンドメイドで製造・販売している
社長は、『金具などは軒並み価格上昇している
出来るのはシルクの部分を他の材料にする事』
このシルクの部分を・・・です。
これは主に製造業の方は既知の事だと思いますが
VA(value analysis)と言って
日本語では価値分析と解釈されます。
つまり、現在の仕様を見直して原価を下げる手法
で、材質・重さ・長さ・個数等を本当に必要か
結論をだして仕様変更するものです。
これは変動費に効いてきます。
部品や仕様を変えて12%の原価低減をした場合
値上げしなくても収支トントンに持っていけます
他VE(value engineering)
は設計段階で徹底的にユーザーにとって必要な
仕様とする手法です。
例えば、日本の大手家電のテレビやビデオの
リモコン全て使いこなせますか?
要らない機能が沢山あります。
逆にアイリスオーヤマの製品はシンプルですよね
大手より販売価格は抑えられています。
部品点数が多ければ、上述のバックの社長が
言われるように部品屋さんが廃業したらバック
製造が成り立たなくなります。
ですから、部品や仕様は必ず見直し、必要な
調達先とは信頼関係を結んでおく必要があります
近江商人の哲学『三方よし!』の関係性で
いたいですね。
■質問
あなたは現在の3重苦に備えはありますか?
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