経営者向けお役立ちブログ

中小企業が大企業並の経営能力を身につける3つの方法

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中小零細企業の経営者の皆さま
こんにちは!

一般社団法人
キャッシュフロー経営入支援協議会

代表理事

『キャッシュフロー経営導入支援パートナー』
丸山一樹です

私がクライアント先に経営支援を始めると
決まって次の様な経営課題が表面化します。

1.会社のお金の流れが見渡せずモヤモヤとした
不安を抱えている

2.社長と社員との経営視線の違いから来る持って
行く場のない不満を抱えている

3.会社の存在理由や理念の言語化がなく
又は独りよがりで判断基準があいまい

思い当たる節がありませんか?

また、これらはキャッシュフロー経営を導入する過程で
少しずつ解決する事に気がつきました。

私達のキャッシュフロー経営の定義は
『会社のお金の流れを見渡せて、ビジョン実現
を可能とする経営能力』
です。

本ブログでは、キャッシュフロー経営の事例を
ご紹介して行きます。

少しでもお役に立てば幸いです。

(パソコン画面で読ん頂けると読みやすいです)

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■前回のブログ

なぜ 今キャッシュフロー経営が注目されるのか

https://cashflow-msc.com/blog-e/why-now-cashflowmanagement/

前回は不透明・不確実性のVUCA(ブーカ)の
時代に生き残るキャッシュフロー経営が注目
されている話をご紹介しました。

今回は中小企業が大企業並の経営能力を
身につける3つの方法を解説します。
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27年間上場企業にいた経験です

私が新卒で入社し退職するまで、その会社で一貫
して継続していたのが「第〇〇期 経営計画」
の策定と発表会です。

担当者が取引企業の全製品の単価と数量を
月次単位で作り年間を出します。

そして、事業部毎にまとめて全社的に合算します

発表会は毎年、3月末の稼働日の午後と
決められていますので、逆算して経営企画部が
スケジュールを出してきます。

冒頭には『当社を取り巻くマクロ環境』や
『市場の動向』『課題と対策のポイント』等の
前書きがあり、数値計画が始まります。

前期(予想値)との比較と説明もあります。

数十ページにもなり、まるで製本をしている感じ
でした。

金融機関にも説明し、海外投資をする際には
数十億円の資金調達をしなければなりませんので
その位のボリューム感で金融機関を説得させる
のですね。

毎年計画作りの時期が来ると、通常業務をこなし
ながら、決められた部分を作るので大変でした。

これは、大企業では人と能力と言うリソースが
あるから、なせる技なんです。

発表会では、前期計画と実績予想の乖離は常に
±10%以下でした。(リーマンショック時除く)

キチンと計画を立てて、毎月PDCAサイクルを
回す事で、ほぼ計画通りになるのは経営側から
したら、こんな安心な事はないですよね。

中小企業の現状

中小企業庁の調査データでは、約半数の企業が
経営計画を作成した事がある事になっています。

ただ、私が上述したような正しい経営計画の回し
方をしている企業は、少ないと思います。

中小企業庁のページ

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/h28/shoukibodeta/html/b1_2_3_2.html

———————-
「経営計画を作成した背景や動機」について示した
ものが、第1-2-36図である。

これを見ると「補助金申請で必要となったから」
と「業績を向上させたいから」との回答が、
それぞれ約6割となった。

 

「業績を向上させたいから」や「経営状態を正し
く知りたかったから」、「自社の強みや弱みを知
りたいから」という自発的な回答も多く見られる
一方で、小規模事業者持続化補助金等の補助金
申請や融資申込を契機として経営計画を作成した
とする小規模事業者も多いことが分かる。

———————-

このように「補助金申請」「融資の際、銀行に言
われて」が実際には圧倒的に多いと思います。

これは作成しないよりは良いですが、本来の目的
とはかけ離れた単発的なものです。

どうしても、補助金や融資欲しさに「作文
が入りよく見せようと意図が入ります。

これらは、正式には経営計画では無く、
補助金(融資)申請用付属資料」レベルです。

終わったら、机の中にしまい込んで2度と
開かれる事が無いのでしょう。

本当にもったいない行為です。

 

中小企業が本来の目的で経営
計画を作らない理由

中小企業庁のページ

———————-

また、「経営計画を作成したいと思わない」者に
ついて、その理由を聞いたものが第1-2-41
図である。

これを見ると、多い順に「現状維持ができれば
良いため」が41.9%、次いで「計画など大仰
なものは不要なため」(37.2%)、「経営内容
を熟知していれば不要なため」(37.0%)、
「時間的な余裕がないため」(33.4%)
となっている。

また、第1位の回答に限ってみれば、「経営内容
を熟知していれば不要なため」が最も多い。

その一方で、「効果に懐疑的なため」や
「どのように作成したら良いかわからないため」
がそれぞれ約2割あることから、支援機関などの
支援者側においては、経営計画策定の効果や経営
計画の策定方法について、より分かりやすい形で
情報提供等を行っていく必要があるといえよう。

———————-

中小企業が経営計画を作らない理由を順番に解説

①「現状維持ができれば良いため」

こう言う方は、典型的なドンブリ経営で現状が
良ければ、毎日楽しければいい と言う思考の方
です。

それで良ければいいですが、環境や市場の
変化にはどう対応するのか術が無いです。

また、ビジョンも無いので理想を追う事を
しません。

融資や事業承継、環境の変化で危険度10です。

 

②「計画など大仰なものは不要なため」

こちらも①と同様な方です。
飛躍する事はないでしょう。

航海図やコンパスを持たずに大航海に出るような
ものです。

③「時間的な余裕がないため」

この理由を言い訳で言われる方も非常に多いです

「時間的な余裕」とは、本業に120%集中して
いるからでしょうか?

資金ショートや急激な売上減で走り回っている
としたら本末転倒です。

経営計画を策定していない会社の典型例です。

 

④「効果に懐疑的なため」

この言い訳も、本質を分かっていない事例です。
「効果」とは何でしょうか?
売上でしょうか?

よく、売上計画を作ってもその通りに行かない
と言われる方がいますが、経営計画は売上を
言い当てるものではありません。

経営を俯瞰して眺めて見て、どこに強みや弱みが
あるのか?

どのように改善していくのか?
を社員とコミュニケーションして理想の状態へ
向かうモチベーションアップツールです。

「売上」だけにフォーカスしている人ほど、
「昨年対比10%増」と言う根拠の無い売上目標
を掲げ、そしてそれは決して達成される事は
ありません。

 

⑤「どのように作成したら良いかわからないため

最後にこう言う方も多数います。謙虚な理由で
やり方さえ分かれば突抜けるポテンシャルを
お持ちです。

もし、あなたが⑤の理由で経営計画を策定して
いないならば、続きをお読みください。

ヒントが分かります。

 

中小企業版「経営計画」は
A3サイズ3枚でOK

上述したような私がいた大企業のような経営計画
は中小企業に必要無いし、作れません。

経産省の「早期経営改善計画」の制度を利用
すれば、専門の「経営革新等支援機関」が伴走
して策定してくれます。

専門家がついてくれ書式も提供されるので、
やり方は手に入ります。

また、国の事業なので費用の1/3で策定が可能
となります。

これなら、やらない理由は見つからないですね。

 

そして、必要最低限な書式は次の3枚です。

1.ビジネスモデル俯瞰図

 

これは、あなたの事業を俯瞰して見る
ビジネスフローです。

これを策定する事で、今後の軸や方針が
見えてきます。

2.キャッシュフロー計画表

ビジネスモデル俯瞰図が出来たら、新しい期の
損益計画を作ります。

大企業は損益のみですが(資金が豊富なため)
中小企業は、+キャッシュフローも付け加えます

 

資金に乏しい中小企業は、本業の損益だけでは
足下をすくわれる可能性がありますので、
常に手元資金の増減や売掛金、返済等の
キャッシュフローも見ておく必要があります。

(紙面の関係で実際の書式は掲載出来ません)

ここまで来れば、6号目で頂上はもうすぐです。

3.アクションプラン
(行動計画)

ビジネスモデル俯瞰図やキャッシュフロー計画表
で立てた方針や数値目標を実現するために
社長と社員で取組む具体的なアクションプラン
を月次単位で作り込みます。

この3点セットで完成です。

4.計画を達成させる2つの
方策


①メイン銀行に計画を報告する。

 

早期経営改善計画」では、経営計画を報告する
義務があります。

こうする事で、メイン銀行の支店長に、あなたの
会社がどの方向に向かうのか知る事になります。

銀行は取引先から決算書や試算表を提出させて
いますが、それでは会社の方向性は分かりません

また、このようなキチンとした会社は稀なので、
銀行は経営計画を報告に来る会社の味方に
なってくれます。

②経営計画発表会とPDCA
サイクルを回す

過去のブログでPDCAの大切さは、何度も
書きましたので割愛しますが、社員と一緒に
数値目標と行動計画の振り返りをするのは
極めて大事です。

ですから、その前に社内で経営計画発表会を
やっておく必要があります。

社員との距離感がぐっと縮まります。

補足

ここまでが、計画策定とPDCA(改善活動)
となります。

そして、1年が終わったら銀行へ結果報告と
次の期の計画を報告します。

経営計画発表会に支店長を呼ぶ方法もあります。

この行為を行う事で、銀行側は融資案件があるか
探りにきます。

この行為をしないと、こちらから融資のお願い
をする事になります。

銀行側から「あの話はどうなりましたか?」と
聞いて来れば有利な条件で融資が受けられるかも
しれませんね。

どちらが、銀行を味方に付ける事が
出来るでしょうか?

それは、社長であるあなたの決断で決まります。

 

 

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お読み頂き、私達が考えるお困りごとと解決策に
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を補助金を活用して支援させて頂きます。

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