『経産省の公的支援「経営力向上計画」で業績強化! NO.3』
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中小零細企業の経営者の皆さま
こんにちは!
一般社団法人
キャッシュフロー経営導入支援協議会
代表理事
『キャッシュフロー経営導入支援パートナー』
丸山一樹です
私がクライアント先に経営支援を始めると
決まって次の様な経営課題が表面化します。
1.会社のお金の流れが見渡せずモヤモヤとした漠然な
不安を抱えている
2.社長と社員との経営視線の違いから来る持って行く場の
ない不満を抱えている
3.会社の存在理由や理念の言語化がなく、
又は独りよがりで判断基準があいまい
思い当たる節がありませんか?
また、これらはキャッシュフロー経営を導入する過程で
少しずつ解決する事に気がつきました。
本ブログでは、キャッシュフロー経営の事例を
ご紹介して行きます。
少しでもお役に立てば幸いです。
『経営力向上計画』で経営力を強化
『経営力向上計画』は、人材育成・コスト管理
などのマネジメント向上や設備投資といった、
経営力を向上するために中小企業が自ら実施する
計画書で、A4用紙3枚で完結します。
書式や申請方法については、中小企業庁のHPから
ダウンロードすることができる
『経営力向上計画策定の手引き』に書いてあります
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kyoka/
ちなみに、私の事務所も、2017年に申請し認定
されました。
今読み返すと本当に書いたことが実現しています。
拙書の中で執筆した一部を連続でお届けします。
前回のブログで化粧品容器を製造するA社の事例
をご紹介しました。
素晴らしい取組みです。
このブログから入った方は是非ご覧下さい。
https://cashflow-msc.com/blog-e/suppurt-management-by-meti-no2/
『経営力向上計画』認定事例2
顧客ニーズを的確につかんだ改善策
2回目は、建築建具の機械加工を行う金属製品
メーカーB社の事例です。
この会社では、顧客ニーズを的確につかみ、それを
「経営力向上計画」にまとめて認定を取りました。
そして、計画に基づき、「レーザー加工機」と
「ベンディングマシン」を新規に設備投資しました。
高額設備となるので、こちらも固定資産税特例、
中小企業経営強化税制を利用して上手に節税し、
キャッシュフローを良くしています。
その結果、「加工技術が大幅に多様化したことから、
取引先数 が60%増加し、売上も増加。
顧客に合わせた加工ラインの見直しや溶接加工等の工程の
削減など、製造工程の改善を行ことにより、加工業務が
効率化され営業利益率が50%以上上昇」と記述があります。
この事例も、図で俯瞰(ふかん)して見てみましょう。
まず、「取引先が60%増加」とあるので売上高が
増えます。
ここで売上高の定義を示すと、
[売上高=客数×客単価×購入頻度]となります。
客数は文字通り、お客様の数か提供物の数量となります。
客単価は売上平均単価、購入頻度はリピートとも言い、
一人のお客様が何回購入するかですね。
つまり、この3つの要素(客数・客単価・購入頻度)
を全部またはいずれかを向上させればいいのです。
よく、社長が社員に「売上をあげよう!」と声を
あげますが、社長はともかく社員は理解不十分です。
「売上」というチャンク(塊)が大きいのです。
そこで、売上を3つの要素に分解する。
そのうえで、どこに目をつけるかを定める。
この「どこに目をつけるか」が、戦略上勝負の
分け目となります。
事例のB社の場合は、客数を60%増加させており、
驚異的な数字と言えます。
次は、変動費を見てみましょう。
事例では、「顧客に合わせた加工ラインの見直しや
溶接加工等の工程の削減など、製造工程の改善を
行うことにより加工業務が効率化され」とあります
この記述は新規の設備導入を行うことで、加工工程
の削減や製造工程の改善で、出来高がアップし、
不良率が低減したと読み取れます。
これは、粗利率が飛躍的に向上します。
取引先が60%増加しているので、生産量も増えます。
当然、効率化が必然となります。
生産量が多くなると不良率も増加するので、そこにも
手を打っているようです。
その結果、「営業利益率が50%以上上昇」
につながるわけですね。
これは図にも示すように、営業(経常)利益から
先のキャッシュフローの部分が増大します。
当然、税金も増えますが、手元に残るキャッシュは
確実に増えます。
たったA4用紙3枚で描いた『経営力向上計画』で
計画を実行し、見事に成功した2つの事例をご紹介
しましたが、いかがでしたでしょうか?
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