社長業から経営者への進化に必要な３つの道具
中小零細企業の経営者の皆さま
こんにちは！
一般社団法人
キャッシュフロー経営入支援協議会
代表理事
『キャッシュフロー経営導入支援パートナー』
丸山一樹です
私がクライアント先に経営支援を始めると
決まって次の様な経営課題が表面化します。
1.会社のお金の流れが見渡せずモヤモヤとした
不安を抱えている
2.社長と社員との経営視線の違いから来る持って
行く場のない不満を抱えている
3.会社の存在理由や理念の言語化がなく
又は独りよがりで判断基準があいまい
思い当たる節がありませんか？
また、これらはキャッシュフロー経営を導入する過程で
少しずつ解決する事に気がつきました。
私達のキャッシュフロー経営の定義は
『会社のお金の流れを見渡せて、ビジョン実現
を可能とする経営能力』
です。
本ブログでは、キャッシュフロー経営の事例を
ご紹介して行きます。
少しでもお役に立てば幸いです。
あなたは社長ですか？それとも経営者ですか？
この問いにあなたはどう答えますか？
いろんな社長（経営者）と話をしていてある共通
点に気づきました。
それは
・社長はお金を出せば誰でもなれる。
・髪が切れる、ラーメン作れる、など特定の技能
を持っている。
・先代からそのまま継承する。
etc
しかし経営者はそうは行きません。
それらに加え、必要な経営能力を身につける必要
があります。
それらを集約すると３つに大別できます。
では、一つづつ見ていきましょう！！
１．経営者はビジョンを掲げる
あなたの会社の存在理由は何ですか？
また、経営の想いを綴っていますか？
これらを「ビジョン」と呼びます。
思っているだけ、祈っているだけでは
実現しません。
次のピラミッドをご覧下さい。
これは、私がクライアント先へ価値提供している
「Vision & Cashflow
Management」
（ビジョンとお金の両翼経営）
で、社長と３ヶ月位かけ言語化するものです。
Top1に来るのが「理念とコアバリュー」です
コアバリューとは中心的価値提供と言う意味です
これはあなたの会社の上位概念に位置づけられ
「最高位の経営判断」となります。
理念とコアバリューを言語化していないと・・
新事業を始める時や未曾有の経営危機が訪れた時
に、どのように考え行動するのか？
これが無いと安易な思考や行動で傷口を拡げる事
になるかもしれません。
ニュースで経営危機に陥った会社が詐欺行為で
後ろに手が回る事例を見ますが、おそらく
本ブログでご紹介している正しい経営能力を
身につけていなかったのでしょう。
このピラミッドを完遂して社員と共鳴出来れば
盤石な経営基盤となり、ブレる事はありません。
全部を解説出来ませんが、「パーパス」を経営に
実装すると経営で悩む暇が無くなります。
２．ビジョンをお金で裏付ける
上記でご紹介したビジョンが言語化出来たなら
お金の流れで裏付けする事が極めて重要です。
これを
『キャッシュフロー経営』と言います。
本業での収支計画は勿論の事、わかりにくい
キャッシュフローも横にらみした経営能力です。
常に手元現預金の把握と将来的な見通しも
予測を立てます。
これを実行している中小企業は稀です。
なぜなら、そう言う人材がいないからです。
国内の倒産件数の約半数は「黒字倒産」です。
これは統計を取り始めてから、ほぼ一定です。
と言う事はこれからもその傾向は変わりません。
決算書で黒字＝手元に残ったお金とは限らないの
です。
ちなに、大企業では財務３表と言って損益計算書
貸借対照表の他にキャッシュフロー計算書が義務
付けられています。
３．経営の想いと方向性を公開する
あなたはビジョンとお金の両翼経営の土台が
出来ました。
次にやる事は、それを「公開」する事です。
誰に？
社員→金融機関→取引先にです。
一足飛びには、出来ないので先ずは社員にですね
社員は、自分が働いている会社がどうなっていく
のか知りたがっています。
どの方向性に会社が向かっていくのか？
仲間が増えるとか給料が上がりそうとか
ワクワクする社員も出てきます。
モチベーションアップにもなり、なにより
あなたのビジョン実現に参画させるのです。
ビジョン実現のチームが出来れば、実現する
スピードは社長独りでやるより加速されます。
こう言う行為は一般的には「経営計画発表会」
と言います。
ビジョンとお金の両翼経営を価値提供する私は
「ビジョナリープラン」として策定から発表会まで
支援しています。
これを数年やると社員の中から、計画策定段階
から「手伝わせください」と言って来る社員が
います。
これは将来の経営幹部候補生となりますね。
最後に金融機関を招待すると効果抜群です。
支店長、副支店長、担当に聞いて貰いましょう。
実は、金融機関も取引先が何を考え何を目指して
いるのかが、知りたいのです。
試算表や決算書には書いていません。
その中に「将来の投資」があれば、あなたが融資
を申込んだ時に、「既に聞いている」と言う事に
なります。
支店は本部の審査部に融資稟議書を回しますが、
計画書が添付されていれば説得力がありますよね。
以上が社長業から経営者に進化する３つの道具
でした。
■質問
あなたは社長から経営者になるために何をしますか？
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