会社のお金の増やし方！ PART 2
中小零細企業の経営者の皆さま
こんにちは！
一般社団法人
キャッシュフロー経営入支援協議会
代表理事
『キャッシュフロー経営導入支援パートナー』
丸山一樹です
私がクライアント先に経営支援を始めると
決まって次の様な経営課題が表面化します。
1.会社のお金の流れが見渡せずモヤモヤとした
不安を抱えている
2.社長と社員との経営視線の違いから来る持って
行く場のない不満を抱えている
3.会社の存在理由や理念の言語化がなく
又は独りよがりで判断基準があいまい
思い当たる節がありませんか？
また、これらはキャッシュフロー経営を導入する過程で
少しずつ解決する事に気がつきました。
私達のキャッシュフロー経営の定義は
『会社のお金の流れを見渡せて、ビジョン実現
を可能とする経営能力』
です。
本ブログでは、キャッシュフロー経営の事例を
ご紹介して行きます。
少しでもお役に立てば幸いです。
(パソコン画面で読ん頂けると読みやすいです）
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■前回のブログ
会社のお金の増やし方！ PART 1
https://cashflow-msc.com/blog-e/how-to-decrese-company-money/
前回のブログでは、なぜ会社のお金が
増えないのか？
どうしたらお金増えるのか？
金融投資や一発逆転の儲け話でなく、正しい経営
能力を身に付ける原理・原則をお伝えしました。
今回のブログをそれを踏まえた上で、具体的な
社員と挑む戦術をお伝えします。
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会社にお金が４～６倍残る技術
前回のブログでご紹介した、会社のお金の流れを
見える化して、経営計画を社員に発表して、
毎月PDCAを回す経営能力を身に付けた前提で
活かせる戦術となります。
この前提無しに、いきなりこの戦術は活かせない
ので、先ずは正しいステップを踏んでから実践を
しましょう。
売上は客数×客単価×リピートに
分解する
よく「売上上げるぞー」と社員に気合いを入れる
社長がいますが、どの位効果があるでしょうか？
また「俺なら簡単に売上２倍に出来るのに」と
自身過剰な社長もたまにいます。
これらは、正にＫＫＤ（経験と勘と努力）による
もので客観的ではありません。
社長は判っていても、社員はイメージが
湧きません。
なぜなら「売上」と言う言葉の塊が大きいのです
ですから、売上を分解します。
売上＝客数×客単価×リピートとなりますので
全部又はどれかを、少し向上させればいいんです
上段の図と比べてください。
客数5％、単価5％、リピート（購入頻度）1%
を向上させると売上全体は5％向上します。
すると粗利は８０から８５、利益は１０から１５
と50%向上します。
（数量が増えると変動費も上がりますが
手を打っておきます）
税金が３から約５に増えますが、繰越金は１から
約５と５倍に増えます。
改善したのは、上流で5%向上させただけです。
変動費を見直す！
変動費は、売上の数量が上がると同時に
比例して上がる費用です。
飲食店なら、食材・お酒・油とかでしょう。
小売店なら仕入商品ですね。
粗利を稼ぐのに重要なファクターですね。
良い物を仕入れれば、高く、沢山売れる場合も
あります。
逆に製造業の様に、部品や材料を同じ規格や質
ならば、少しでも安い仕入れ先を開拓します。
また、極力在庫にならないようにするとか
不良品を作らないと言った自助努力も必要です。
ここでは、２０から１９と１下げたとします。
利益、繰越金ともに更に増えます。
一般経費も見直す！
固定費の中で、人件費以外の一般経費も見直し
ます。
ここは、なかなか下がらないかもしれませんが
項目が多いので１点１点見ていけば下がる余地は
あります。
ポイントは、競争原理と本当に必要か？
と言う点です。
競争原理は、電気や携帯電話の様に規制緩和された
業界ですね。
本当に必要か？と言う点では、
・誰も読まない毎月購読している業界誌
・幽霊会員化した、各種会合
・効果測定が取れない広告宣伝
・人脈作りと称した接待交際費
これらは、止めると継続してお金の出がなくなり
しかも、図で判るように利益直結となります。
ここでも、３０から２９と１下げたとします。
すると利益は１７，繰越金は約６となります。
もし、単位が千万円ならば１千万円から６千万円
のキャッシュフロー改善となります。
全員で取組む経営改善計画
これらをアイデア出しして、実行するのは社員
ですよね。
これらの実践で社員は、一定の経営者目線が
身に付きます。
PART1で、ご紹介した
「オープンブック・マネージメント」(OBM)
です。
日本では、全員参加型経営とかガラス張り経営
と言います。
直ぐ上の図では、労働分配率が当初の50%から
47%に低下しています。
これは、粗利が８０から８６に向上しているが
人件費は４０のままだからです。
ここで「当社の労働分配率は50％が最適」と
社長が決めて、社員が実行して粗利を増やせば
「労働分配率を50%に戻す」と宣言します。
すると、人件費は４０から４３に予算が増えます
これを見せてあげると社員のモチベーションは
必ず上がります。
そして、PDCAを毎月回せば、次の図に近くなります。
人件費を４３に上げているので、利益、繰越金は
直ぐ上の図よりは下がりますが社長が決断すれば
良いことです。
このマネージメントを社長も社員のハッピーな
経営改善策となり、再現性が高くなります。
会社のお金の増やし方を
実現するには？
パート１，２に分けて会社のお金の増やし方を
お届けしました。
これは、『正しい経営能力を身に付ける』事以外
に方法はありません。
先人達が築き上げて来た、この能力を身に付ける
には、水先案内が必要です。
あなたは、経営の大航海の船長です。
私の様な専門家は、海図とコンパスを持った
パイロットです。
どちらが欠けても船は航海に出れません。
「自社でやります」と言われる方がいますが、
トレースすると「結局なにもしてません」と
言う事に100%なります。
正しい経営能力を身に付ける事は、無形固定資産
を手に入れる設備投資と同じです。
投資をしない経営者は経営者ではありませんね。
■質問
あなたは経営能力を身に付ける決断してますか？
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