2025年上半期倒産4年連続増加 人手不足最多

2025年度上半期の倒産、12年ぶりに高水準!
人手不足倒産は過去最多、物価高も足かせ!
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「お金のブロックパズル」です。
今回は増え続ける倒産件数について
読み解きます。
東京商工リサーチ 10月8日付
(一部抜粋)
上半期(4-9月)全国企業倒産5,172件
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2025年度上半期の倒産、12年ぶりに高水準
「人手不足」倒産は過去最多、「物価高」も足かせ
2025年度上半期(4-9月)全国企業倒産は
件数が5,172件(前年同期比1.5%増)、
負債総額は6,927億7,200万円だった。
件数は、年度上半期では4年連続で増加し、
2013年(5,505件)以来の水準になった。

負債総額は、年度上半期では3年連続で前年を
下回り、4年ぶりに1兆円を割り込んだ。
年末に向けて企業の資金需要が更に高まる時期を
迎えている。
物価高、人手不足、金利上昇に加え、過剰債務の
解消が見込めない企業の資金調達が今後の
ポイントになるだろう。
倒産は緩やかに増勢をたどり、同時に廃業を決断
する企業も増える可能性が高まっている。

スイーツ店が苦境過去20年で最多の倒産ペース
ケーキも和菓子も“高値の花”?
街のスイーツ店が苦境に
陥っている
材料コストの上昇、酷暑、人手不足が重なり、
商品値上げによる高級化も購入機会の減少に
つながったようだ。
2025年1-9月の菓子製造小売の倒産は、
過去20年で最多の37件に達した。
このうち、約3割の10件は原材料などの物価高
が原因だった。
さらに、値上げによる売上減とコンビニの冷凍
スイーツなど、人気商品の台頭に敗れたケースも
ある。
起死回生のブームを巻き起こすスイーツも現れず
年間(1-12月)では50件を超えそうだ。
2025年1-9月の負債1,000万円以上の
菓子小売業(製造小売)の倒産は、37件
(前年同期比15.6%増)で、前年を上回る
ペースで推移している。
2006年から20年間の1-9月の推移は、
2013年が最多の34件だった。
景気やブームなどで倒産は増減を繰り返し、
2016年は14件まで減少した。
2020年からのコロナ禍は、資金繰り支援策の
効果で倒産が抑制されたが、支援策が縮小した
2023年は18件、24年は32件と次第に
増勢に転じていた。

37件の倒産事例の分析
倒産した37件のスイーツ店を分析した。
従業員数は5人未満が29件(構成比78.3%
資本金1,000万円未満(個人企業他含む)が
32件(同86.4%)と、小・零細規模の
スイーツ店が大半だ。
都道府県別では、最多が東京都と大阪府の各5件
次いで、福岡県が4件、愛知県と兵庫県の
各3件が続いた。
スイーツ店の倒産推移
ケーキやカヌレ、プリン、まんじゅうなど、
各スイーツの材料費が高騰し、電気やガス料金も
上がっている。
そこに職人不足や人件費、賃料などのコスト
アップも重くのしかかる。
だが、商品の値上げは限界にきている。
価格転嫁は売上減を招きかねない。
価格の据え置き策は、サイズを小さくするか、
材料を半分にするか。
値ごろ感と味で人気を維持するコンビニやスーパ
ーなどのスイーツとの競合は激化の一途を辿る。
街のスイーツはもはや「高値の花」か。
季節は変わってもスイーツ店の悩みは尽きない。
東京商工リサーチ記事全文は下記
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ヒタヒタと迫る大倒産前夜
東京商工リサーチの記事はデータを含め適格に
倒産件数が増える兆候を捉えています。
しかも、産業に関係なく、前年同期比で増加して
いるのは、物価・賃上げ・金利の上昇が
中小企業の経営に打撃を与えています。
菓子店の
お金のブロックパズル
東京商工リサーチの記事にスイーツ店の倒産が
クローズアップされていました。
TKC(栃木計算センター)経営指標で、業種別
の経営業績を公開しています。
そこで、菓子小売業(菓子製造小売)の平均業績
をお金のブロックパズルに落し込みました。
以下ポイントです。

① 粗利率69.3%で近接業種の飲食業が
70%と言われるので近いですね。
② 労働分配率57.1%。粗利率比で少々高い
ですが、その他の経費が抑えられているので
経費を抑えて、人件費に予算を配分している
様に見えます。
予算は,1人当り2,799千円で、
従業員18.1人なのでパート・アルバイト
主力なのでしょうか。
③ 経常利益6,257千円(利益率4.9%)
は合格点だと思います。
ただ、TKCでは利益から先のキャッシュフロー
の記載がないので、一概にこのモデルが良いか
判りませんが、借入返済や頻繁な投資が無ければ
お金を残す経営をしているかと思われます。
このモデルは、黒字企業のモデルですので、
東京商工リサーチの記事にあるような、赤字企業
はこのモデルを参考にして頂ければと思います。
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